映画「メイズランナー」感想
<有機物と人工物のバランスが良い>
TL上で評判がよかったので鑑賞。
主人公同様に"知らない場所に突然ぶち込まれた"感覚で始まるアバンタイトルがナイス。ツカミはバッチリで冒頭から入り込めた。
決定的におかしな点を抱えながらもある種の平穏を保っていたコミュニティが、主人公の登場で一つづつおかしなことになっていく、と話はよくあるタイプなんだけど、撮影、編集にキレがあったり、壁と草原という人工物(CG?)と自然をうまく組み合わせた舞台設定と"アレ"が新鮮だったりで意外とハラハラできた。また予備知識無く観たので、リアリティラインが全くつかめず(確信犯的に)予告で語られていない「新要素」が次々出てくるのも楽しかった。
あと(映画ではまだまだ珍しい)アジア人が主要キャラに入っていたりと人種多様性には丁寧に目配せをしていながら、男女比には無頓着で女性ヒロインや色恋要素に頼らず男、男で押し切っていたのが潔かった。
惜しむらくはエンドロール後に続編予告が流れるほど続編ありきの作りなので話の畳み方に疑問符が残るのと、その割に後半でなんとなく判明した事実でだいたい満足で続編に期待がほとんど無いということ。
そしてこの映画の準主役である(笑)”壁"の圧倒的なスケールを「感じられるか」どうかが「大きな肝」なので大きなスクリーンと大音響の劇場で観られてよかった!
☆3.5
The Maze Runner | Official Trailer [HD] | 20th ...