映画「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」感想
<エクセルシオール!(さらなる高みへ!)>
…なんだ、最高か。わりとノレた方の人です。「開始からアクセル全開」とはこのこと。アベンジャーズならではのド派手なアクション、爽快感、明るさ、チーム萌え(キャラ同士のドラマ、連携技、パーティ、ジョーク) ”俺たちの観たいアベンジャーズ”が全て詰まってた上にすべてがネクストレベルに更新されてる!体調が万全じゃないとヤラれるくらい情報量がハンパじゃない以外ほぼ完璧。みなさん安心して劇場へどうぞ。
予告のあの「全員揃い踏みのシーン」やおなじみクィックシルバーの「あの動き」が霞むほどフレッシュな描写にあふれていた。謎の生命体、宇宙からのアレ、精神攻撃とか「男子の燃え要素」をぎゅうぎゅうに詰め込んでるという点でエヴァっぽいなと。
ヴィランもアイアンマン3で自己修復する「人外」が敵になった時点で、行き着くところまで行った感があったけど、風呂敷を広げる段階での今回の「ウルトロン」の与えた絶望感もなかなか(ただ彼の出自なりの戦い方がもう1ロジック欲しかったかな)。あとやっぱり世界情勢的にテーマはそういう方向になるよねー。
まぁ情報過多感は否めないけど、ただの「お祭り騒ぎ」で終わらせずきちんと時間をかけてそれぞれの人間ドラマやヒーローのあり方、技術者の倫理にも向き合ったのはよかったと思う。このメンバーが揃って次作が出来るかわからないわけだし。出来上がったチームをもう一度壊して再生させる、前作から続投なだけあってこの監督のキャラクターの「交通整理力」はやはりすごい。
ポジティブさで「ガーディアンズオブギャラクシー」がかっさらっていったアメコミ映画の流れを、正攻法でふたたびアベンジャーズ系統に取り戻した傑作。
☆4.5
Marvel's "Avengers: Age of Ultron" - Teaser ...