映画「共犯」感想
“動機がわからないのは、理解者がいなかった証拠だ"
「ミステリアスな美少女」の自死と、それを偶然発見した男子高校生たちが少女の死の真相を探る、どっかで聞いたようなダークな青春サスペンスだけど、冒頭からカマしてくる撮影・色彩の美しさ、音響のキレの良さに一気に心掴まれた。台湾映画すごいな。ミステリー部分に関してはふわっと終わったけど(中盤、物語がひっくり返ったのはよかった)、青春ドラマ部分には誰しも通った青春時代の仲間ができる"歓び"と誰も分かってくれない的な"孤独"が詰まっていて、観ていてずっと胸にグサグサきた(笑)
そして少し前の二階堂ふみや橋本愛の雰因気を思わせる謎の美少女役ヤオ・アイニンはじめ女優陣が皆美しい。なんだあの妹(役)は、あんな憂いをはらんだ妹実在するのかw。青春学園映画は若い才能との出会いが楽しいな。
お話運びに冗長な部分もないわけではないけど、上述の撮影センスの高さに惚れ惚れしてまったく退屈しなかった。テンポがどうのというのにとらわれず、じっくり文学的な叙情性、行間を映像で表現しようとしているように感じた。
台湾映画もまた日本の一歩先を行っている。
☆4.0
共犯 Partners in Crime (2015) Official Chinese ...