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東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にあらすじなし、ネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

映画「ピッチパーフェクト2」感想

“あなたはわたしの光、一緒なら夜も怖くない"

 

良心的で丁寧な音楽賛歌なのは変わらず、パワフルさも増していて満足。王者ベラーズをどん底に突き落としてからの、より巨大な敵、新たなメンバー加入、世界戦とプロットのインフレも堅実で感心。そしてライバルとの非正規の「野良(裏)試合」、最終戦を前にしての「強化合宿」なんていう”スポーツ漫画的"な盛り上げシークエンスもありニヤリ。特に最強の敵として立ちはだかるDSMの実力とインパクト、絶望感は「あっぱれ」DSM!DSM!

 

前作で良いところだった、ベッカの「音楽的カマしシーン」、音楽好きのみんなが自然と歌い出すシーン、学生時代ならではの女同士の友情と青春などをしっかり踏襲、それに加えて最終学年ならではのモラトリアムの終わりへの不安などが描かれていてよかった。

 

ただ、ある大人気キャラクターに明らかに”寄せた"エピソードを入れてしまったため、物語の流れが止まってしまい全体がぼんやりしてしまって、大減点。今作の評価がピリッとしないのはこの「ファンサービス」のせいだろう。そこは勇気を持って切り捨て、「世界戦一本」にして欲しかった。

 

あとベッカが色々経験して最終戦に向けたサウンド(曲構成)を結果だけ見せて「作り上げる」所を見せないのは、前作もそうだからあえてのお楽しみなんだろうけど、「アレがあってこの曲構成になった」という補助線的描写がもう少しあってもよかったかなー。よくよく考えれば繋がってるけど、ちょっと唐突に感じる人もいると思う。

 

大筋として満足だけど、安易にファンサービスへの誘惑に引っぱられずに、ストイックにムダをそぎ落とし「二作目のジンクス」を壊しにいくガッツを見せて欲しかったのに残念。

 

☆3.5 

 


「ピッチ・パーフェクト2 」予告編 - YouTube