映画「マイ・インターン」感想
<想像通りの、楽しい二時間>
他の方も評価している通り、全体を通底するハッピーな雰囲気、ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイの演技とそのキャスティングの贅沢さ、脇役、子役もそれぞれ魅力的。想像通りの楽しい二時間を過ごせた。決してそれらの実現は簡単にはできないことだし、まずそこは褒めたい。
ただ小気味がよかったのは、老インターンと意気投合する中盤までで、それ以降は想像を超える展開は無く、やや失速。うーん、アンハサウェイ演じる女社長の抱える「多忙を極めて仕事と家庭両方の破綻」をしている問題が微妙に解決していないのを見てみぬふりして、"ほっこりできるガールズムービー"とやたら持ち上げるのはどうだろうなーー。完全にキャパオーバーしていながらいつまでも手を打たない創業者に対して、社員からの反発、クーデターくらいあるかと思いきやそれもない。2人とも成功者的立ち位置から一ミリたりとも揺らがない。ビジネスモノで、みんながみんな"いい人"で物語にメリハリがないのはちょっと欠陥だろー。
あと運転手の退場が雑すぎ。いい退場の流れが思いつかないなら中途半端にいい奴にすんなよと、デニーロがぶん殴るでいいじゃん。
とまあ細かいことは気にせずファンタジーとして楽しめばいいと思う。あとキングスマンに続いて紳士映画だった、ハンカチ買わなきゃ。
☆3.0