映画「ピッチパーフェクト」感想
<エンタメの国の青春部活ムービーが面白くないわけがない>
アカペラ映画という事である程度のダサさを覚悟していたけどそんな事はなく、きちんと「マッシュアップ」とか現代的な要素がmixされていて、(デフォルメはあるだろうけど)アカペラ大会もテレビ番組のようにショウナイズされていてダンスあり、ラップありのド派手さでさすがエンタメの国だなという感じでずっと退屈しなかった。
お話もバラバラだったメンバーがだんだん団結していくのを主軸に、ポップスの名曲を歌う「伝統的なアカペラ」を尊重する部長と、現代的な感覚のDJ女子主人公の対比というシンプルなプロット。アメリカ青春コメディお得意のジョークや下ネタがブレンドされていて、いい意味で気楽に観られた。
相手のフレーズをフックに歌をぶつけ合う、リフ=オフというラップバトルみたいな歌バトルもアカペラ門外漢には新鮮。噂のアナ・ケンドリックによるオーディション時の曲「Cups」も最高だった。
仲間とともにナンバーワンに登りつめるという、誰もが夢見る「ユートピア」としてのブリリアントな大学生活と、初日にあったヤツと腐れ縁化するとか、酒で無茶して失敗するとか多くの人の「共感」としての大学生活の2つが共存していているのもよかった
畳み方に粗を感じないわけではないけど、利害関係抜きに真剣にぶつかりあう青春時代の煌めきと音楽の楽しさを表現していて、それに素直に浸れる映画。
☆4.0
Pitch Perfect Bellas Finals - YouTube
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