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東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にあらすじなし、ネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

映画「国際市場で逢いましょう」感想

「たしかに発展はしたけれど、今おれ達はじーさんたちの世代のツケを払わされて酷い目にあってるんだ」
 

という劇中での「セルフツッコミ」がないから、観た後にそういうツッコミをしたくなる。2015年(韓国公開2014年)現在ツケを払わされ、問題が表面化している真っ最中なのは日本も韓国も同じでは。現代部で若者にそう言われて主人公がボコられるくらい厳しいシーンがあれば深みが加わったのに…。一面的に一時代を褒めるのは馬鹿でもできる。やはりこの内容を甘受した上での、(韓国)歴代観客動員数2位ならば非常に問題。たとえ日本で同じようなのを作ったとしても。現代政治史を物語に絡めるとバランスが難しいな。

 

それ以前に、シリアスなシーンに間髪も入れずに下手に笑いを入れるコメディなのかドラマなのかはっきりしない「芸人監督の邦画」みたいに下手糞な演出と脚本でイマイチお話に乗れなかった。お話があまりにフォレストガンプを想起させすぎだし、外国に行く度に都合よく酷い目に遭うのもちょっと類型的かと。

 

あと当時も飛んではいたんだろうけど、あそこで現代感バリバリのジャンボ機出しちゃうとか、全体的に画面が明るくて解像度高すぎとか、50年を股にかけるお話のわりに、絵に対するこだわりが希薄でガッカリ。

 

でも朝鮮戦争を生き延び、死んだ父に代わり己を殺し一家を支え続けた男の物語にはグッと来た。また時代や政治に翻弄され庶民レベルでこういう生き方をせざるをえなかった人たちが多くいたことは理解できる。

 

かなり賞賛の声が多かったのでハードルが上がりすぎて、厳しめになっちゃいました。好きな方にはごめんなさい。

 

☆2.0

 


映画『国際市場で逢いましょう』日本オリジナル予告編 - YouTube