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東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にあらすじなし、ネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

「サウルの息子」感想 <手汗の次は、目がどっと疲れる体感型映画>

期待してたんだけど、良くも悪くもユダヤ人(収容所)ものなので、ユダヤ人とその歴史的歩みにシンパシーを持てる人 か、そういうガチな光景を観るのが好きな人向け。

 

冒頭の人類史に残る蛮行と、それを観せるTPS視点、狭い画角・アスペクト比、浅い被写界深度長回しなど撮影技法の組み合わせからくる一緒にその場にいるかのような没入感、化学反応、インパクトは完全に認める。けど主人公の行動がイマイチ突飛だし、後半の錯綜する主人公と周りの反応とか一歩間違えば死罪なのに甘いし、セキュリティ・管理がわりとガバガバなのとかリアリティなさすぎじゃないですか。冒頭の技法ネタで出落ち感はあり、さして話運び諸々上手くはないよね。

 

この映画を観て70年前のユダヤ人虐殺に心を痛めておしまいにするのではなく、現在進行中の大小様々な人道・人権問題に目を向けるべきで、そういうメッセージかなって。

 

でも期待外れ。目がどっと疲れた、没入はしていたんだろう。

 

☆2.0

 


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「サウルの息子」予告編