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東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にあらすじなし、ネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

"力は罪ではない"「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」ネタバレなし感想

映画では先行するMARVELシリーズのカウンターとして、少し大人向けの立ち位置を確立していたと思う。アメコミ映画でありながら軍人や政治家の出てくるリアル路線、宗教・神話モチーフの引用 、ぎっちり詰め込んだ情報量、ノージョークのどこまでもダークな世界観、とMARVELの穴を相当研究してるなと感心。出来としては微妙だった「マン・オブ・スティール」を生かしながら確かに「確変」させたと思う。

 

評価の分岐の一つは前半に多い説明のない小ネタ・伏線的なものにストレスを感じるか、引き込まれるかの違いかもなーと。自分は謎が多いのは好きだし「マン・オブ・スティール」を予習していたのでわりとすんなり入れたというのもある。

 

最高だったのは、序盤の前作のスーパーマン対ゾッド将軍戦のブルース・ウェイン目線でのリピート。宇宙船のビルの切り方とか笑ってしまったし、市民目線の撮り方が上手くヒーローの世界を守る戦いも一般民衆にとっては災害でしかないというのを一緒に追体験できた気がした。

 

スーパーマンにさんざん助けておいてもらいながら、手のひらを返す地球人の恩知らずっぷりも実際にありえそうな話でよかった。「地球人を導け」という父親の言いつけをただひたすら守るスーパーマンが不憫でならなかったので、あのラストにもグッときてしまった。

 

そしてシンプルなロジックながら神、スーパーマンを跪かせたのはよかった。でも今後の強すぎるスーパーマンの扱いの難しさはシリーズの課題だろうな。あと設定と作劇の都合上仕方ないけど、単独作で強いシーンばかり見ていたバットマンがスーパーマンにボコられてただの人間っぷりをこれでもかと見せつけられたのはキツかったな。異星人・ミュータントが同居する世界観のシリーズが続く以上この流れは止められないのがなー。

 

まぁそもそもヒーロー同士が戦うとか無理があるわけで真面目に語りだしたらキリがないからアメコミ映画は話に乗れたら良し、乗れなかったら残念、だけでいいんじゃないかなー。まぁ乗れたし、絶対に失敗できない一作でよくがんばったと思

う。

 

☆4.0


「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」予告編


宇多丸「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」 ザック・スナイダー監督

監督ザック・スナイダー

製作チャールズ・ローベン
デボラ・スナイダー
製作総指揮クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス

ベン・アフレック ブルース・ウェインバットマン
ヘンリー・カビル クラーク・ケント/スーパーマン
エイミー・アダムス ロイス・レイン
ジェシー・アイゼンバーグ レックス・ルーサー
ダイアン・レイン マーサ・ケント

原題 Batman v Superman: Dawn of Justice
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 152分
映倫区分 G