東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にあらすじなし、ネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

<いい大人がマジになりすぎ> 「ズートピア」ネタバレ無し感想レビュー

<いい大人がマジになりすぎ>

 
自分目線だけで言うと、このかわいい絵柄で普通に楽しめてなおかつ現代アメリカ社会の徹底した風刺・トレースをするなんて最高!という感じ。
 
だけど、ふとこれは4、5歳とかの子どもから観るアニメと考えると、子ども向けアニメで性差とか階層、人種差別っていう、「大人が未だ解決できていない問題」をマジになって持ち込むなよと、「あなた方のメインターゲットは誰?」「子どもに現実はこうだよって見せてどうすんの?」と思ってしまった。ガンダムくらいの対象年齢ならいいかも知れないけどさ。ウサギ初の警察官の配属先が上司(市長)からの押し付けで、嫌々引き受けた署長から着任早々に疎まれるエピソードとかちょっと色々リアルすぎるんだよ…。そういう現実をトレースしすぎた根底のダークさを感じて劇場にいたキッズ達も(大人も…)イマイチ乗れてなかったように感じたんだけど気のせいかな…。
 
ただ同じくディズニーの「トゥモローランド」で理想の街の描写が少なく物足りなかったのに対し、「ズートピア」の街の描写はたっぷりあって、街の奥行きを感じられたのは良かったと思う。これはソフトが出たらじっくり背景の一つ一つやモブキャラたちを見直したくなるなー。
 
(真逆な人も多いと思うけど、)個人的には上記の観点からあくまで「子供がメインターゲット」というのを忘れていないように感じた「アーロと少年」の方が高評価です。
 
☆3.0