東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評/あらすじ]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」感想

正直、ノレませんでした。

 

4DXにて鑑賞。今や子供向けアニメ、アメコミ実写映画でもしっかりしたものが多い中、キャラの描き込みとかお話の筋、背景説明、シーンの整合性をほぼ無視の「アクションのド派手さ」だけで押し切れる時代ではなくなっていると思う。やはり客観性のために「脚本」に下手に監督は入らずに専業脚本家の方に書いてもらった方がよかった。(クレジットされてる脚本家はバリバリの現役専業脚本家とはいえない感じだし。) 

 

まぁどうかしてるレベルのアクション、登場車両など美術の作り込みは言うまでもなく素晴らしいし、これだけで「5億点」は確かに出てる。自分もマックスからサムズアップしてもらいたい。あとトム・ハーディのあの薄汚れた砂漠で唯一青光る”優しいまなざし”も最高。志願して坊主にしたというシャリーズ・セロンの心意気と演技もよかった。

 

けど女性にとって、モデルみたいな美女が出てきて"あんな奴のところに帰らないんだから!"とキャーキャー闘う、男が配給会社の機嫌と予算をとるために取って付けて考えたようなとても浅薄な「虐げられた女性の解放」描写&物語はアリなんですかね。こんなんで女性映画だって喜んじゃうんですか。

 

否定というよりも、もう少し構成面のブラッシュアップをしていれば万人を黙らせる神作品になっただけにむしろとても惜しい、残念という感想。

 

☆3.0

 


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