東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評/あらすじ]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

アクション

<あくまでアニメの文法でゴジラをやりましたレベル>GODZILLA 怪獣惑星 ネタバレなし感想レビュー

<あくまでアニゴジで、「アニメでゴジラ」の枠を出ていない。> 一昔前に比べて日本のセル風3DCGアニメの不自然さもだいぶなくなっているし、ポリゴン・ピクチュアズと組むのも最良のタイミングだった。樹木モチーフというゴジラの造形・圧倒的スケール感も申…

"力は罪ではない"「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」ネタバレなし感想

映画では先行するMARVELシリーズのカウンターとして、少し大人向けの立ち位置を確立していたと思う。アメコミ映画でありながら軍人や政治家の出てくるリアル路線、宗教・神話モチーフの引用 、ぎっちり詰め込んだ情報量、ノージョークのどこまでもダークな世…

「スターウォーズ フォースの覚醒」感想 <止まらない悲しみの業(カルマ)、この物語を続けるということはこういうことだった>

"歴史は繰り返さないが、韻を踏む" なんだ最高か。 上述の言葉のように、偉大な旧作のただの"繰り返し"もしくは"完全スルー"ではなく、一級のラッパーのように軽やかにリズムに乗りながら、絶妙なセンスで言葉を変えきちんと旧作にリスペクトを捧げて、物語…

「007スペクター」感想 <500系のスカイフォール、700系のスペクター>

007原体験は世代的にピアーズ・ブロスナンなんだけどその鈍重さに苦手意識が生まれていて…。諸々ブラッシュアップされているクレイグ版シリーズ、「スカイフォール」すらいまひとつノレなかった人なので、今回はなおさら。 うーん、今年「しがらみ」や「シリ…

「コードネーム U.N.C.L.E.」感想 <このチームにまた会いたい!>

<このチームにまた会いたい!> 歴史好きなんで、東西冷戦下のアメリカとソ連のスパイがチームを組むっていう「ありえない」けど夢のある設定だけでテンション上がった。ありがちな凸凹コンビではなくて、どっちも超一流っていうのがよかったなー。 マジメに…

映画「メイズランナー2」感想

<全力疾走すればそれでいいの?> 「メイズ(迷路)」を2回やれとは言わないけど、「タイトル」にも入れているくらいなんだから、そこは迷路要素の何らかの継承はすべきだった。 謎の空間に主人公と一緒に突然ぶち込まれる感覚を覚えるスピード感ある展開、「壁…

映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」感想

<シリーズファン向けにしても難あり> 前作は、「図書館を巡る攻防」っていう限定的舞台が邦画の予算規模にちょうど合っていたし、メディア規制、自衛隊など社会風刺をしながら大真面目にアクション、ラブコメ、現代ファンタジーをやりきったという点において…

映画「ジョン・ウィック」感想

<俺たちの観たかったキアヌリーブス!> 「キアヌ完全復活」と聞いて反応した方はぜひ劇場へ。エレガントでダイナミックなアクションと銃術、銃、マスタングがたっぷり堪能できます。あなたが最高なのは確定なので、もういくらでも公園でオフの姿撮られちゃっ…

映画「アントマン」感想

"誰にとっても親子関係は複雑なもので、追求する価値があるし、この物語でもっとも共感できる部分でもあるわ"(エヴァンジェリン・リリー) 「アリのように小さいサイズで戦うヒーロー」なんていくら<外さないMARVEL>といえど”さすがに"荒唐無稽だろと思ってい…

映画「キングスマン」感想

「"生まれの貧しさでは人生は決まらない" と言いたい。学ぶ意欲さえあれば変われるんだ。」「マイ・フェア・レディみたいに。」 「なんか最近、面白い映画とかないの?(ニヤニヤ)」 というたまにある知り合いからの雑なオーダーに、完璧にニヤニヤしながら答…

映画「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」感想

<その存在自体がすでに前人未到> とはもちろん御年53歳になってもライフワークともいえる有名アクション大作シリーズを「アップデート」し続けるトムクルーズのこと。 冒頭のテーマ曲のスタート、トム登場の瞬間からテンション上がりっぱなしと聞いてたけど…

映画「ジュラシック・ワールド」感想

"最近の子どもは普通の恐竜くらいでは喜ばない" ジュラシックパーク直撃世代としては、前半のジュラシックワールド園内描写とクライマックスのバトルで「五億点」出てるし、一作目のオマージュ尽くしのサービス精神は素晴らしいし、(ネタバレ厳禁の)予想外の…

映画「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」感想

<エクセルシオール!(さらなる高みへ!)> …なんだ、最高か。わりとノレた方の人です。「開始からアクセル全開」とはこのこと。アベンジャーズならではのド派手なアクション、爽快感、明るさ、チーム萌え(キャラ同士のドラマ、連携技、パーティ、ジョーク) ”…

映画「バケモノの子」感想 <僕らがメジャーで観たかったのは中距離バッター松井秀喜ではない>

そういう感じ。事情は察するが無難すぎる。うーーん高い期待値からの高低差としてはけっこうかも。前三作はかなり好きな人です。 「細田ちゃーん次は小学生くらいの子がバーっと観に来るのヨロシク」というようなオーダーに”そのまま”答えちゃった感じか。で…

映画「トゥモローランド」感想

"センスオブワンダーにあふれていた。もっとトゥモローランドにいさせてくれ!" 「シンデレラ」につづいて、ユーモアや笑いもありながら嫌味なくほぼストレートにディズニーのテーマを伝えてる、「正しくまっとうに万人向け映画(子供に観せたい!映画)」だっ…

映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」感想

正直、ノレませんでした。 4DXにて鑑賞。今や子供向けアニメ、アメコミ実写映画でもしっかりしたものが多い中、キャラの描き込みとかお話の筋、背景説明、シーンの整合性をほぼ無視の「アクションのド派手さ」だけで押し切れる時代ではなくなっていると思う…

映画「メイズランナー」感想

<有機物と人工物のバランスが良い> TL上で評判がよかったので鑑賞。 主人公同様に"知らない場所に突然ぶち込まれた"感覚で始まるアバンタイトルがナイス。ツカミはバッチリで冒頭から入り込めた。 決定的におかしな点を抱えながらもある種の平穏を保ってい…