2015-01-01から1年間の記事一覧
"歴史は繰り返さないが、韻を踏む" なんだ最高か。 上述の言葉のように、偉大な旧作のただの"繰り返し"もしくは"完全スルー"ではなく、一級のラッパーのように軽やかにリズムに乗りながら、絶妙なセンスで言葉を変えきちんと旧作にリスペクトを捧げて、物語…
007原体験は世代的にピアーズ・ブロスナンなんだけどその鈍重さに苦手意識が生まれていて…。諸々ブラッシュアップされているクレイグ版シリーズ、「スカイフォール」すらいまひとつノレなかった人なので、今回はなおさら。 うーん、今年「しがらみ」や「シリ…
評判が良かったので鑑賞したけど大スクリーンで観ておいてよかった。(「インターステラー」の娘役の子が主演声優と知ってにわかに興味が湧いたのは内緒。) 小学生くらいの女の子の抑圧と成長、という方向性としては「インサイドヘッド」に近いものがあるけれ…
オーストリアが誇る名画家クリムトが自身の伯母を描き、のちにナチスに奪われた絵画を取り戻すため、60年後老女が政府を相手に裁判を起こす実話映画。 挿入される第二次世界大戦中の悲劇的描写とは裏腹に、現代パートのウイットに富んだ老主人公と新米弁護士…
かなり評判が良かったので期待をして鑑賞。 うーん決してつまらないわけではないけれど、上手くはないよな。映画的に下手クソなところに目を瞑って観客側から歩み寄って「メッセージを拾いに行ってあげる」のはあまり好きじゃない。 そもそも世の中には「群…
<このチームにまた会いたい!> 歴史好きなんで、東西冷戦下のアメリカとソ連のスパイがチームを組むっていう「ありえない」けど夢のある設定だけでテンション上がった。ありがちな凸凹コンビではなくて、どっちも超一流っていうのがよかったなー。 マジメに…
<未来(フューチャー)とは> 劇場鑑賞じゃなくてNetflixで観たんだけど、2015年10月21日の盛り上がりとは裏腹に、このドキュメンタリーは全く話題になっていないので。 Kickstarterにて資金募集をしていたので素人クオリティなのでは、と若干心配だったけど、…
某冠番組を毎週観ている程度の知識です。 最近では珍しくない「アイドルドキュメンタリー」今回 どういう切り口を提示するか心配だったけど、この映画は、アイドルグループの結成から現在までの歩みにメンバー母親の語り(娘への想い)を織り込むという「着想…
“あなたはわたしの光、一緒なら夜も怖くない" 良心的で丁寧な音楽賛歌なのは変わらず、パワフルさも増していて満足。王者ベラーズをどん底に突き落としてからの、より巨大な敵、新たなメンバー加入、世界戦とプロットのインフレも堅実で感心。そしてライバル…
<保険会社の保障のギリギリまで、俳優はアシスタントなし、荷物も自力で運ぶ、実際にマイナス30度の高山でスタッフ共々、"命の危険"を感じながらの撮影> 上述の通りCGも極力使わず「本当に」命がけの撮影だったそうで、それならもうそれだけで満足。CGバリバ…
新曲が出ればチェックする程度のライトファンだけど楽しめた、最高。 彼女たちが世界で戦う姿は、劇中に登場するデルタ航空の標語の通りだ。 有名歌手とはいえ、20代の女の子3人がひたむきに世界に挑む姿には不覚にも何度もウルっとしてしまった。ライブ面で…
<全力疾走すればそれでいいの?> 「メイズ(迷路)」を2回やれとは言わないけど、「タイトル」にも入れているくらいなんだから、そこは迷路要素の何らかの継承はすべきだった。 謎の空間に主人公と一緒に突然ぶち込まれる感覚を覚えるスピード感ある展開、「壁…
<シリーズファン向けにしても難あり> 前作は、「図書館を巡る攻防」っていう限定的舞台が邦画の予算規模にちょうど合っていたし、メディア規制、自衛隊など社会風刺をしながら大真面目にアクション、ラブコメ、現代ファンタジーをやりきったという点において…
<俺たちの観たかったキアヌリーブス!> 「キアヌ完全復活」と聞いて反応した方はぜひ劇場へ。エレガントでダイナミックなアクションと銃術、銃、マスタングがたっぷり堪能できます。あなたが最高なのは確定なので、もういくらでも公園でオフの姿撮られちゃっ…
<想像通りの、楽しい二時間> 他の方も評価している通り、全体を通底するハッピーな雰囲気、ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイの演技とそのキャスティングの贅沢さ、脇役、子役もそれぞれ魅力的。想像通りの楽しい二時間を過ごせた。決してそれらの実現…
いわゆる難病モノとしては今年「きっと星のせいじゃない」「博士と彼女のセオリー」「アリスのままで」に続いて4作目だけど、それらと並べても良いくらいの映画でした。("出尽くした"と言われるジャンルでのそれぞれのアプローチの違いを見比べると面白い) …
評判よかったので鑑賞。 国内ロケでありながら品位のある映像、小松政夫さんをベッドに運んだシーンはじめセンスの良さ、細部の繊細さはわかるけど、どうしても中途半端なヒューマンドラマ、中途半端な奇譚話にしか思えず。 どこ行っても〇〇だらけ、あなた…
<週刊少年漫画誌の凄さと恐ろしさ> 原作未読、ただいわゆる黄金期には毎週ジャンプを読んでいた人です。 期待せずに観に行ったら小中学生から大人まで観る漫画原作映画というエクスキューズはありながら良かった。友情努力勝利を具現化した青春モノ映画と…
"大胆にやれば、周りはひれ伏す" 惹かれない訳がない、ポスターと邦題のセンスに惹かれて鑑賞。ただ宣伝文句で「マインドファック」とか銘打ってハードルを上げたのは悪手だった。 「ギーク野郎のハッキングによる成りあがり」がメインでありながら、「人間…
"言葉は人を傷つける、口に出したらもう戻らない" と聞いて「うっ!」とならない人はいないはず。「言葉と青春」という着想が新しかった。 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」のスタッフ最新作と聞いて、あれは良い部分もあるけど「やり過ぎ」な部…
"誰にとっても親子関係は複雑なもので、追求する価値があるし、この物語でもっとも共感できる部分でもあるわ"(エヴァンジェリン・リリー) 「アリのように小さいサイズで戦うヒーロー」なんていくら<外さないMARVEL>といえど”さすがに"荒唐無稽だろと思ってい…
"映画(現場)は撮影監督のもの" という言葉を思い出した。 潔いまでに説明なし、噂通りの難易度、相関図とあらすじをもっとよく見てから行くんだった(笑)でも、アバンタイトルで主人公の人物像とその後の使命は説明されてたので、そこから逆算していくとそん…
<不良ジジイと少年の、予想を裏切らないハートフルコメディ> と聞いて「好物!ベタでも構わない!」となる人向け。 TLでの評判が高かったから観に行った。ジジイと少年のキャスティングとか、この「ジャンル」として必要な要件は色々満たしていて、良いとこ…
「"生まれの貧しさでは人生は決まらない" と言いたい。学ぶ意欲さえあれば変われるんだ。」「マイ・フェア・レディみたいに。」 「なんか最近、面白い映画とかないの?(ニヤニヤ)」 というたまにある知り合いからの雑なオーダーに、完璧にニヤニヤしながら答…
<法的にも道徳的にも報道者的にも問題大アリ、だが間違いなく傑作!> "最も観たくない光景"を疑似体験できるのが映画の醍醐味と思っているので最高でした。 キービジュアルの「夜の街•スポーツカー」から「ドライヴ」みたいなオシャレな感じを想像していたら…
<明治維新以来二度目の「奇跡のソフトランディング(無血開城)」はいかになされたか?> 東京大空襲、鈴木貫太郎内閣、原爆投下、聖断を受けて皆が息も絶え絶えで降伏と思いきや、必ずしもそんなことはなく、教科書にして数行の期間に超ギリギリ、爆発寸前のせ…
“動機がわからないのは、理解者がいなかった証拠だ" 「ミステリアスな美少女」の自死と、それを偶然発見した男子高校生たちが少女の死の真相を探る、どっかで聞いたようなダークな青春サスペンスだけど、冒頭からカマしてくる撮影・色彩の美しさ、音響のキレ…
<その存在自体がすでに前人未到> とはもちろん御年53歳になってもライフワークともいえる有名アクション大作シリーズを「アップデート」し続けるトムクルーズのこと。 冒頭のテーマ曲のスタート、トム登場の瞬間からテンション上がりっぱなしと聞いてたけど…
"最近の子どもは普通の恐竜くらいでは喜ばない" ジュラシックパーク直撃世代としては、前半のジュラシックワールド園内描写とクライマックスのバトルで「五億点」出てるし、一作目のオマージュ尽くしのサービス精神は素晴らしいし、(ネタバレ厳禁の)予想外の…
観てよかった、楽しかった! 劇場でよく見るかわいいミニオンから興味が湧いて最近シリーズを追いかけたクチだけど。今まで確信犯的に脇役だった正体不明の「ミニオン」がついにメインに。前二作で誰もが感じていたミニオンとそのかわいい動きを「もっともっ…