映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」感想
<不良ジジイと少年の、予想を裏切らないハートフルコメディ>
と聞いて「好物!ベタでも構わない!」となる人向け。
TLでの評判が高かったから観に行った。ジジイと少年のキャスティングとか、この「ジャンル」として必要な要件は色々満たしていて、良いところも分かる。ただその域を出ないというか、ちょっとマイルドすぎたかな。自分は表面上のベタな物語が中盤以降ひっくり返るような「何か」を期待してしまうクチなので。
主人公とその周りの「問題」が何ら解決していない、救いがない話は嫌いではないんだけど、「聖人」がどうのを物語に絡めてくると、さすがに主人公の「あの行為」はお咎め無しなのどうなのか?とか考えてしまってノレなかった。
イマイチ”みんないい人”のハートフルで行くのか、救いのない話で行くのかはっきりしないのがいけない。はっきりしようよ。じゃあ似た話の「グラン・トリノ」は何が良かったのか、もう一度観直したくなった。
☆3.0
映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』予告編 - YouTube