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”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にあらすじなし、ネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

映画「恋人たち」感想 <決して誠実ではない映画>

かなり評判が良かったので期待をして鑑賞。

 

うーん決してつまらないわけではないけれど、上手くはないよな。映画的に下手クソなところに目を瞑って観客側から歩み寄って「メッセージを拾いに行ってあげる」のはあまり好きじゃない。

そもそも世の中には「群像劇」として混ぜこぜにしてはいけないレベルの「テーマ」もあるような…。主要エピソードで語られるある2つのテーマとそこに描かれる人物の感情には心動かされたし、もっと世間に広く知られるべきで、いま「日本映画」として描く意義があると思うが、「美女水」とか鶏がどうこうとか至極どうでもいいエピソードと混ぜることは決して「誠実な映画」「賞賛される映画」のやり方とは言えないと。橋口亮輔監督には堂々とワンテーマで勝負してほしかった。

あと、そりゃ2時間も「社会のどん詰まりを描いた現代劇」を観ていれば、自分自身の経験や記憶に照らし合わせて心に刺さる、個別の「シーン」や「フレーズ」はあるけれど、それとお話の面白い・面白くない、完成度が高い・高くないとは別に考えるべき。この映画は後者。自分には「全部壊れてます」とかそれっぽい、人に刺さるフレーズやシーンを各所にバラ撒いただけのように思えてしまった。

自分にはちょっと難しかったようです。

 

☆2.0

 


映画『恋人たち』予告編 - YouTube