<3時間の黒木華プロモーションビデオ>「リップヴァンウィンクルの花嫁」ネタバレなし感想
評判よかったからかなり期待していたんだけど、前半のリアル路線と後半とのバランスが悪い上に、突っ込みどころ満載でまったく乗れず。「映画」としてはずっと退屈だった。ただ撮影のセンスと主演女優は素晴らしく、180分の映画としてではなく短編5分×36の「黒木華」プロモーションビデオとしてはよかった。前半はリアルでそこからファンタジー調に変わるという手法はあるんだろうし、その辺が監督の個性なんだろうけど、ごめんなさい「ここはどこなんだろう」のシーンとかありえなさすぎてまったくハマりませんでした。
唐突な超有名クラシック曲の挿入、Coccoが突然ベラベラと「この世界はさ―」と「イタい語り」をしちゃう、この人の村上春樹的というか「セカイ系」的な語り口って文章とか漫画アニメまでならいいんだけど、現代日本を舞台に実写にしちゃうと(相当上手くやらないと)観てて恥ずかしくなっちゃってダメだわ。いつまで20世紀末みたいなことやってんだろうね。
蒼井優似の黒木華を蒼井優起用の代名詞みたいな監督が、評価が固まった頃に使うのもあからさまで能がないし。「永久に撮っていたかった」発言とか気持ち悪すぎ。彼女は悪くないんだけど。
ガンダムに明るくない人に、一つお伝えするとアムロレイは「ランバラルの友達」じゃないです。
気の優しい女の人は「こういうやつに気をつけろ」というメッセージなのかな。
☆1.0
監督 岩井俊二の”今”語ること---『リップヴァンウィンクルの花嫁』独占インタビュー
監督原作脚本
エグゼクティブプロデューサー
プロデューサー
宮川朋之
キャスト
黒木華/皆川七海
綾野剛/安室
Cocco/里中真白
原日出子/鶴岡カヤ子
地曵豪/鶴岡鉄也
製作年 2016年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 180分
映倫区分 G