東京映画帝国

”全映画は3つの部分に分かれる” 基本的にネタバレなし、映画館鑑賞作のみの感想[評価/批評/あらすじ]。適度な長さとわかりやすい言葉でのレビューとなることを心がけてます。(☆は最大5。3以上で傑作)

洋画

映画「ジョン・ウィック」感想

<俺たちの観たかったキアヌリーブス!> 「キアヌ完全復活」と聞いて反応した方はぜひ劇場へ。エレガントでダイナミックなアクションと銃術、銃、マスタングがたっぷり堪能できます。あなたが最高なのは確定なので、もういくらでも公園でオフの姿撮られちゃっ…

映画「マイ・インターン」感想

<想像通りの、楽しい二時間> 他の方も評価している通り、全体を通底するハッピーな雰囲気、ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイの演技とそのキャスティングの贅沢さ、脇役、子役もそれぞれ魅力的。想像通りの楽しい二時間を過ごせた。決してそれらの実現…

映画「サヨナラの代わりに」感想 <主演、ヒラリー・スワンク!>

いわゆる難病モノとしては今年「きっと星のせいじゃない」「博士と彼女のセオリー」「アリスのままで」に続いて4作目だけど、それらと並べても良いくらいの映画でした。("出尽くした"と言われるジャンルでのそれぞれのアプローチの違いを見比べると面白い) …

映画「ピエロがお前を嘲笑う」感想

"大胆にやれば、周りはひれ伏す" 惹かれない訳がない、ポスターと邦題のセンスに惹かれて鑑賞。ただ宣伝文句で「マインドファック」とか銘打ってハードルを上げたのは悪手だった。 「ギーク野郎のハッキングによる成りあがり」がメインでありながら、「人間…

映画「アントマン」感想

"誰にとっても親子関係は複雑なもので、追求する価値があるし、この物語でもっとも共感できる部分でもあるわ"(エヴァンジェリン・リリー) 「アリのように小さいサイズで戦うヒーロー」なんていくら<外さないMARVEL>といえど”さすがに"荒唐無稽だろと思ってい…

映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」感想

<不良ジジイと少年の、予想を裏切らないハートフルコメディ> と聞いて「好物!ベタでも構わない!」となる人向け。 TLでの評判が高かったから観に行った。ジジイと少年のキャスティングとか、この「ジャンル」として必要な要件は色々満たしていて、良いとこ…

映画「キングスマン」感想

「"生まれの貧しさでは人生は決まらない" と言いたい。学ぶ意欲さえあれば変われるんだ。」「マイ・フェア・レディみたいに。」 「なんか最近、面白い映画とかないの?(ニヤニヤ)」 というたまにある知り合いからの雑なオーダーに、完璧にニヤニヤしながら答…

映画「ナイトクローラー」感想

<法的にも道徳的にも報道者的にも問題大アリ、だが間違いなく傑作!> "最も観たくない光景"を疑似体験できるのが映画の醍醐味と思っているので最高でした。 キービジュアルの「夜の街•スポーツカー」から「ドライヴ」みたいなオシャレな感じを想像していたら…

映画「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」感想

<その存在自体がすでに前人未到> とはもちろん御年53歳になってもライフワークともいえる有名アクション大作シリーズを「アップデート」し続けるトムクルーズのこと。 冒頭のテーマ曲のスタート、トム登場の瞬間からテンション上がりっぱなしと聞いてたけど…

映画「ジュラシック・ワールド」感想

"最近の子どもは普通の恐竜くらいでは喜ばない" ジュラシックパーク直撃世代としては、前半のジュラシックワールド園内描写とクライマックスのバトルで「五億点」出てるし、一作目のオマージュ尽くしのサービス精神は素晴らしいし、(ネタバレ厳禁の)予想外の…

映画「ミニオンズ」感想 <ピクサーじゃないからと食わず嫌いせずに>

観てよかった、楽しかった! 劇場でよく見るかわいいミニオンから興味が湧いて最近シリーズを追いかけたクチだけど。今まで確信犯的に脇役だった正体不明の「ミニオン」がついにメインに。前二作で誰もが感じていたミニオンとそのかわいい動きを「もっともっ…

映画「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」感想

<エクセルシオール!(さらなる高みへ!)> …なんだ、最高か。わりとノレた方の人です。「開始からアクセル全開」とはこのこと。アベンジャーズならではのド派手なアクション、爽快感、明るさ、チーム萌え(キャラ同士のドラマ、連携技、パーティ、ジョーク) ”…

映画「インサイドヘッド」感想

<ピクサースタジオ20周年記念作としては…> 監督の代表作「モンスターズ・インク」に続き、自身の子育て経験を基にした「思春期の少女と頭の中の5つの感情のキャラクターの物語」というアイデアの独自性、実際の心理学的考証に基づき脳内の感情や記憶の仕組…

映画「ピッチパーフェクト」感想

<エンタメの国の青春部活ムービーが面白くないわけがない> アカペラ映画という事である程度のダサさを覚悟していたけどそんな事はなく、きちんと「マッシュアップ」とか現代的な要素がmixされていて、(デフォルメはあるだろうけど)アカペラ大会もテレビ番組…

映画「アリスのままで」感想 <"予告で筋書きが読めるような"映画がなぜ評価され、賞を受賞しているのか?>

それを確かめるために鑑賞。食傷気味の難病モノではあるけど実際にALS闘病中だった監督作だけあって一味違った。”症状のショッキングさなどで泣かせの安易な盛り上げをしない”、”三幕構成だとか物語的なセオリーを無視”、”親切にすべてを描写しない"というよ…

映画「トゥモローランド」感想

"センスオブワンダーにあふれていた。もっとトゥモローランドにいさせてくれ!" 「シンデレラ」につづいて、ユーモアや笑いもありながら嫌味なくほぼストレートにディズニーのテーマを伝えてる、「正しくまっとうに万人向け映画(子供に観せたい!映画)」だっ…

映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」感想

正直、ノレませんでした。 4DXにて鑑賞。今や子供向けアニメ、アメコミ実写映画でもしっかりしたものが多い中、キャラの描き込みとかお話の筋、背景説明、シーンの整合性をほぼ無視の「アクションのド派手さ」だけで押し切れる時代ではなくなっていると思う…

「ロスト・リバー」感想 <アメリカンドリームの潰えた街の悪夢、怪奇譚>

ライアン・ゴズリングはこんなこと考えてるのか…。妖しくて怖くて夢に出てきそうな世界観だけど心地よい。 ご存知「ドライヴ」「ブルーバレンタイン」のライアン・ゴズリング初監督作。初監督でありながら、今まで一緒に仕事をしてきたスタッフ、キャスト結…

映画「メイズランナー」感想

<有機物と人工物のバランスが良い> TL上で評判がよかったので鑑賞。 主人公同様に"知らない場所に突然ぶち込まれた"感覚で始まるアバンタイトルがナイス。ツカミはバッチリで冒頭から入り込めた。 決定的におかしな点を抱えながらもある種の平穏を保ってい…